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国際舞台でのアジア人女性リーダーの存在

「これまでブロードウェイで(アジア人がメインでないミュージカル作品で)【外国人のアジア人女性】としてダンスキャプテンを務めた俳優の存在を聞いたことがあるだろうか?」


ほとんどない。いや、ゼロなのではないか。


2021年9月、ブロードウェイがようやく再開した頃、これが私が「マイフェアレディ」全米ツアーのお仕事のオファーをお受けした理由でした。


ドルビー劇場でのカーテンコール(カリフォルニア州ロサンゼルス)

Represent (リプレゼント)=代表する


この言葉は多様性の話題でよく使われる単語です。


「マイフェアレディ」というこれまで主に白人社会が描かれてきた作品で、私がアジア人、そして外国人代表のパフォーマーとして舞台上で演じ、Represent=代表することの意義、


さらに【ダンスキャプテン】という俳優をまとめるリーダー格のポジションでアジア人女性そして外国人の私がRepresent=代表することの重要性を感じたからです。


7ヶ月間の全米各都市を巡るツアー公演、


22都市を訪れました。


毎週、6日間で8回の公演をこなし、


唯一の休演日である月曜日は次の都市への「移動日」で空港へ通う生活でした。


ブロードウェイ再開直後の舞台公演ということで、コロナの恐怖とに、まだ誰も体験したことのない新たな困難がたくさん待ち受けていました。(ブロードウェイ再開後に、演劇界では舞台監督チームに加えて作品付きの"Covid Managing Officer"「コロナ管理担当者」を雇用することが義務付けられ、新しい職も生まれました。)


キャスト&スタッフを合わせた巡演カンパニー総勢61名


大きな感染拡大の波は2022年の1月と5月に2回起きました。(お陰様でなぜか私は一度もかかりませんでした。)


たくさんの新たな困難を乗り越え、ダンスキャプテンとして、欠員多数の中でも(時にはキャスト12名欠員の舞台を再構成、指導し、稽古をリードしました。)できる限り公演を続けられるよう努めました。


演出家バート・シア、振付家クリス・ガテリには、この役目を私に任せてくださったこと、


そして、ブロードウェイの業界に、そして次の世代のパフォーマーたちに私のような(アジア人女性であり外国人の)人間にもこのような責任者の役割を務められることを示すこと、


そして次世代が「私にもできるかも」と【可能性】を感じられる機会を与えていただいたことに、ただただ感謝しています。


最後のカーテンコールで溢れ続けた大粒のあたたかい涙は【感謝】と【愛】そのものでした。


今後は気持ちよく新しいスタートがきれるよう、リセット&充電に入ります。


マイフェアレディ、どうもありがとう。💐


NHK ニュース7【ブロードウェイに広がる多様性】


ロサンゼルス公演中にNHKさんに「ブロードウェイ界の多様性」に関して取材していただきました。ぜひこちらもご覧下さい。ご感想もお待ちしています♪




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