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「いいね!」を伝えよう!

Happy Thanksgiving!


アメリカではThanksgiving“感謝祭”の祝日が今週の木曜日でした。

“Thanks+Giving”ということで私からはこのYU-projectブログを読んでくださっているあなたへ Many Thanks(感謝)を贈ります!


Thank you!


私は現在ロジャーズ&ハマースタイン作詞作曲のミュージカル「シンデレラ」に出演中です。12月末まで上演しています。今回の舞台は2013年ブロードウェイ再演版の脚本を使用しており、より現代に通じる内容にバージョンアップされています。この脚本ではKindness & Compassion「優しさ、思いやり」というテーマがより強調されています。


「シンデレラストーリー」というフレーズが使われたりしますが、今回の舞台の主役はたまたまラッキーで王子様に見染められただけの女性ではありません。

「どんなに辛い状況でも投げやりにならず、努力を重ね、誰に対しても優しくあたたかい心で接する主人公シンデレラ。」そしてその彼女の優しくて思いやりのある心こそが、フェアリーゴッドマザー(妖精)そして王子様の心を動かし人生が変わっていくというストーリーです。


ちなみにシンデレラの本来の名前はElla(エラ)だということご存知でしたか?


継母と義理姉に全ての家事を任されて暖炉のそばで灰にまみれる様子から、「灰だらけのエラ」Cinder(灰)+Ella(エラ)=Cinderella(シンデレラ)というあだ名がつけられました。実はこんなにかわいそうなあだ名だったのです。

お話の終盤、ガラス靴のサイズにぴったり合うことがわかり、王子様からプロポーズを受けるエラ。王子様に名前を聞かれた際、本来の名前エラではなく、シンデレラと名乗り、辛かった日々に与えられたあだ名「シンデレラ」をキープすることを決めます。それは「シンデレラ」という名前と彼女のストーリーが今後苦難に直面する人々の希望になってほしいという願いからです。そんな選択にも彼女の思いやりが溢れていますよね。


今回の舞台「シンデレラ」の一幕後半にBall(舞踏会)の場面でRidicule という余興が行われます。Ridiculeとは「あざけり、嘲笑、冷やかし、からかい」という意味です。

そしてこのゲームはそれぞれのチームの代表者がお互いを如何に賢い言い方で皮肉り、けなすことができるか、というゲームです。何とも意地悪なゲームです。

例えば「何度見てもお美しいドレスね、、、そのドレスが流行っていたのはもうだいぶ昔になるけれど。私がまだ子供の頃に流行っていたのではないかしら。あっはっはっは。」という具合です。そしてRidiculeの参加者としてシンデレラが指名されます。対戦相手は継母であるマダム。


シンデレラ:「いつも素敵なお声をお持ちだと思っていました。」


通常そのあとに続くのは相手をけなす皮肉であり、ゲームを見守る人々は皮肉のオチを期待します。


しかしシンデレラは、


「その素敵なお声で詩などをお詠みになってみたら如何でしょう。髪飾りもとっても魅力的ですね。」と彼女が本当に思っている気持ちを素直に伝えます。

観客は貶し言葉を期待しているのですっかり困惑に陥ります。


シンデレラは「これからの時代はRidicule (ひにk)ではなくKindness, Compassion(優しさ、思いやり)が注目されているのですよ。皆さんお試しになりませんか。」とすすめます。


最初は褒められるのに慣れておらず、ぎこちなく反応していたゲストも次第に心があたたかくウキウキしてきてどんどん自分の周りにある「素敵なもの」をいいね!と言えるようになっていきます。


そして自分の喜びを素直に表現できる楽しさを知っていきます。心が解放される瞬間です。あっという間にポジティブが広まり、シンデレラが示した優しさは大きな変化を促します。ひとりの思い切った言動がこのような変化をもたらしたこと。その姿に王子様も心を動かされます。


To share kind words.

褒めること。思いやりのある言葉を使うこと。


建前で言うのではなく、本気で「あ、これ素敵だな、いいな。」と思うことがあれば

それを相手に「伝えること」


褒められて嫌な気分になることはありますか?


逆に嘲られていい気分になることはありますか?


自分がされて嫌なことはしない。

言われて嫌なことは言わない。


こんなシンプルなことなのにいつの間にか私たちは自分の中にある不安や恐怖と向き合う勇気がなく、自分の自信のなさを隠すように強がりの鎧を纏い始めました。言葉の鎧が皮肉であり、嘲りです。

本当に強い人は言葉の鎧は必要ありません。

自分の不安や恐怖と真正面に向き合う強さが芯にあるからこそ、言葉で覆い隠す必要がないのです。


2005年、私がニューヨークの演劇学校を卒業後、オーディションを受け続け、落ち続け、「88回目の正直」でやっと合格した最初のお仕事はアメリカ最北東のメイン州にある劇場でした。そこでお世話になった私の「メイン州のママ」であるスージーに教わり、今でも心に留めている言葉があります。


“If you have something nice to say, say it!”

「何か伝えて喜ばれることがあるならば躊躇わず伝えよう!」


“Also, if you don’t have anything nice to say, don’t say it.”

そしてその逆もまた然り「相手を傷つけるようなことは言わない。」


とっても単純に感じますが、これが中々難しいのです。

このマントラを思い出すたびに、「私はこれをちゃんと実行できているかな。」というチェックポイントになっています。


そこで是非YUレター読者のあなたに実行していただきたいACTION (実行)があります。今日顔を合わせる友人や同僚の何か「いいな」と思うことに気づいたら、是非声に出して相手に伝えてあげてください。


facebookの「いいね」ボタンを押すよに、「いいね!」「ありがとう!」をどんどん言葉で伝えてみて下さい。


相手の目を見て、「それいいね!」を言葉にして伝えるというのはちょっと気恥ずかしいかもしれませんが、あなたのちょっとの勇気と決断で誰かの1日が100倍素晴らしいものになる可能性があるのです!


一銭もかけずに誰かの1日をポジティブに転換できるパワーを私たちは秘めているのです。


相手の「いいね」と思える点を見つけようとするか、しないか


そしてそれを言葉にして相手に伝えるか、伝えないか


その選択肢は全てUp to You!(あなた次第)です!


どうせ選ぶなら誰か1日を100倍ハッピーなものにしてみませんか?


If you have something nice to say, say it!


It’s UP to YOU!


今日も笑顔で素敵な1日を!


With love and gratitude,


由水 南






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